確定拠出年金(401k)運用結果を振り返る(社会人ブロガーのリアルな確定拠出年金運用)

こんにちわ。こんばんわ。ジョン246(@100man1oku)です。

年金制度の一つとして制度として展開されており、企業によっては自社で企業年金(≒退職金)の代替としている企業もあると思います。ただ、社会人になって、いきなり「自分の年金を自分で運用する」と言う中々ハードルの高い制度です。

私自身、入社したタイミングがリーマンショックと重なり、10年以上苦しみながら運用している状況です。

その割に、ブログなどでの情報発信も他の投資情報と比べると少ないなと思いますし、「お金」と言うこともあり、会社の同僚などとも情報交換などしにくいですよね。他の投資と比べると”孤独な運用”をしているようなイメージがありますので、せっかくブログをやっているのだから401Kについても発信していこうと思った次第です。

それでは、確定拠出年金(401k)運用の計画と成果について振り返ります。

確定拠出年金(401k)の運用計画(2020年に策定)

確定拠出年金(401k)運用結果を振り返る(社会人ブロガーのリアルな確定拠出年金運用)

まず、確定拠出年金(401k)の運用計画についてです。結論として私が立てた運用計画は私の年齢が50代中盤に差し掛かる2040年までに確定拠出年金(401k)だけで約1,700万円程度の資産形成を目指しています。(既に2,000万に足りていませんが・・・笑)

ではどのような試算になっているか、試算の考え方について触れていきたいと思います。

まず試算の前提はとしては以下の通りです。

確定拠出年金運用計画の試算の前提
・2019年末の401k資産は約300万円(実績値)
・年間の拠出額は45万で試算
・年間の運用成績は年利約2%を目指す

(401k運用の試算根拠)拠出額の前提

私の会社では年齢に応じ拠出額が上昇します。私の場合は月に約3.5万円の拠出(一部自己負担分を含みます、2020年現在)がされております。社内の制度では年次を重ねるともう少し上がる設計になっていまして、もう一段拠出額を増やせる余地があります。

ただ、増えたとしても月4.5万円程度が天井となっています。(私の会社の場合、それより上の拠出額を得るにはそれなりの役職<出世>が必要です。)

しかし、そもそもこの制度は年間の拠出額が66万円が限度の制度ですので、出世したところで上限は月5.5万円と決まっています。

私の会社の場合、年次によりある程度の拠出額が決まってしまう、それ以上は役職が重要という制度上の問題で月の401Kに対する拠出額をこれ以上上げるというのは難しい、あるいは限定的です。

その為、これ以上は拠出額が増える余地がないと思って、現状の拠出金額が続くという水準で試算しております。(※追記:2022年に社内制度が変わり自己負担の割合を増やせることになりましたので、出世や年次に関わらず66万円までは自己拠出込みですができるようになりました。)

(401k運用の試算根拠)利回りの前提

次に年利回りについては102%で計算しております。これはここ10年の東証1部上場企業の平均配当利回りが2%前後の水準でにありますので、この水準は目指したいと思いますし、配当利回りというある種、固めの指標をベンチマークとするのは妥当な範囲かと思います。

ちなみに、ファクトデータによるとこれまでの確定拠出年金(401k)の全ての方の平均利回りは3.1%らしいのです。ここ数年投資環境が良かったという認識で3.1%ですので、それよりも保守的にすべきだろうという思いはあります。

その結果で試算すると冒頭で申し上げた通り、私が50代半ばとなる2040年には1,700万円前後で着地の計画となっております。なお、平均利回りの3.1%で計算すると2,000万円近くに到達する計算になります。

確定拠出年金(401k)の運用計画の終着点を短めに設定する理由

今回のコロナショックは色々な学びを与えてくれました。個別株でなく指数においても1ヶ月程度で数十%減少することが身を以て体感することができました。これはリーマンの時よりも速いスピードです。その為、現時点での定年である60歳まで強めの運用計画を引いてしまうと今回のような外的要因の戻りを取り切ることができないので、数年間のバッファ期間を取ることにしました。

10年積み立てた含み益をコロナショックで吹き飛ばした話(確定拠出年金(401k))10年積み立てた含み益をコロナショックで吹き飛ばした話(確定拠出年金(401k))

確定拠出年金(401k)の累計運用成績を振り返る

年間拠出額 前年比損益 累計資産 年利
2008年 18 △6 12 △34%
2009年 10 △2 20 △9%
2010年 8 +5 33 +18%
2011年 8 +4 45 +9%
2012年 8 +11 64 +21%
2013年 10 +7 81 +9%
2014年 10 +20 111 +22%
2015年 17 △16 112 △13%
2016年 20 +22 154 +17%
2017年 37 +16 209 +9%
2018年 42 △3 248 △1%
2019年 42 +10 300 △3%
2020年 48 +131 431 +28%
2021年 50 +153 584 +17%
2022年 52 △33 603 △7%
2023年 60
累計 380 +223

運用成果を年別に表にしてみました。個別株ではなく指数で運用をしておりますが、比較的変動が激しくなっております2022年末の断面で拠出額が380万円で累計で223万円のプラスになりました

だんだん雪だるまが大きくなってきましたね。

【確定拠出年金(401k)運用】入社していきなり運用をさせられる

入社
引用:ぱくたそ

入社して、まずはこの制度の仕組みの説明を受けるわけですが、当時は金融知識も少なく今になって振り返れば、よくわかっていませんでした。

あと説明をしてくれた人事の社員の方も、よく制度を理解していなかったと思いますw

このブログを読んでくださっている皆さんの多くもそうだと思うのですが、18歳〜22歳の間に投資の説明を理解できるほどの投資経験・人生経験をしている方がどれくらいいるでしょうか。ホリエモンの影響で多少投資をかじっていた私も十分な理解を得られませんでした。(念のために言いますが、今のようにググったらなんでも出てくる時代でもなかったので・・・)

確定拠出年金(401k)は今まで自立していない人間が、いきなり投資の舞台に立たされる少々ハードルの高い対応を要請される制度です。この制度の最大の欠点とも言えますが、そういう制度なので仕方ないと言い聞かせました。もしかしたら投資を少し知っているという若さゆえの変なプライドもあったかも知れません。

そういった「制度への理解不足」「投資に対する知識不足」「準備不足」に加え、会社の確定拠出年金(401k)の制度内容に恵まれず、しばらくは運用に力が入りませんでした。

あともう一つ文句を言いたいのですが、会社が加入していた401Kの委託会社で選べる投資信託のメニューがまあイケていないこと。これは当時は投資信託自体がイケていなかったこともありますかね。(インデックスブロガーが流行る少し前でもありましたし。。。。)

完全に愚痴です。すいませんw

入社時は月々の拠出額が少ないったこともあり(これはどの会社も同じでしょうか?)、スタートしてしばらくは運用の実感が湧かないというのも要因にあったかと思います。

また入社後に会社の制度の改定などもあるなど、入社初期の段階では確定拠出年金(401k)は不遇な時期でした。今の若い社員が羨ましいです。(はい、老害ですね)

【確定拠出年金(401k)運用】そしてリーマンショック

リーマンショック
引用:東洋経済オンライン

この不遇な期間に追い討ちをかけるように、2018年にリーマンショックが起こります。リーマンショックにより、株式100%の指図をしていた私は、海外を中心に地域こそ分散していましたが、世界的な株価変動が生じたこともあり、全面的にマイナスに。

今になって振り返ってみても、おそらく回避できませんでしたが当時は初期段階から大きなマイナスを発生させてしまったショックは大きく、しばらくは株式100%の指図のまま放置するという運用でした。

しかし、株式100%に振り向けたまま放置するというのは、結果的にドルコスト平均法で単価を下げていくことになり、後々のパフォーマンスに寄与することになります。

【確定拠出年金(401k)運用】2011年の東日本大震災

東日本大震災
引用:gahag.net

2011年に入ると不調の波を乗り越えて、ようやく評価額がプラスで安定して推移し始めました。そんな2011年。東日本大震災が日本を襲います。

震災翌週の日本の株式市場はストップ安が2日連続続き、原発の不安な報道が連日続くなど、全体的に日本の株価は大きく下落しました。

ただ幸いなことに、この時期はたまたま個別株での運用が日本株中心だったので、リスクヘッジも兼ねて401Kのポートフォリオは大半を海外に振っていた為、日本の指数ほど下落はせず、地域分散のありがたみを感じました。(その分、個別株で半分退場するんですけどね。)

一方で日本がこんなに大変な状況でこれから頑張らないとという実情に思うところがあり、震災を機に国内の指数にもスイッチングにより一定の金額を振り向けることにしたのです。(復興を信じました。)

【確定拠出年金(401k)運用】2012年〜2015年

アベノミクス
引用:自由民主党

震災の対応の批判や経済の低迷もあり、再び日本に政権交代が起こります。安倍政権の誕生です。同政権のアベノミクスによる株価の上昇。これは説明不要でしょうが日本の株式市場はしばらく右肩上がりの上昇を続け、アベノミクスに乗じた私の確定拠出年金(401k)も2014年ごろまでは順調に右肩上がりを続けます。

しかし、2015年にはギリシャショックなどに端を発した、海外市場の混乱により2009年以来のマイナス運用となりました。

ちょっとしたことでも株価が乱高下することが、この頃から徐々に目につくようになった気がします。

【確定拠出年金(401k)運用】2016年〜2019年

株乱高下
引用:ぱくたそ

2016年はギリシャショックの間に海外への積み増しを行ったことで、プラスに作用しました。一方で市場の金余りの影響なのか、短い期間で日経平均などの指数が乱高下することが多くなってきました。

2017年以降は運悪く当時の高値で買付されていることも何度かあり、毎月決まったタイミングで買付する制度の悪い部分をいくつか引いてしまった気がします。まあ高値安値の予想はできません。そういったことも含めて、ドルコスト平均法なのですが。。。

2018年と2019年は締めのタイミングもあり、マイナスではありますが余り気にしていませんでした。あとは、この辺りから拠出金額が大きくなり始めたので、毎月の拠出においても地域の分散を意識するようになりました。

【確定拠出年金(401k)運用】2020年〜現在

コロナウイルス
引用:ベクター

2020年の出だしは、順調かに見えましたが、わずか1ヶ月程度でコロナショックの大きさを体感することとなりました。

思えば、この12年の間に記憶しているかぎり、大きな荒波が3回来ました。

・リーマンショック
・東日本大震災
・コロナショック

ギリシャショックやチャイナショックもありましたが、この3回の大きな荒波の前では小さく感じるぐらい、この3つのショックは大きい出来事でした。こういった荒波がこの後20年で何回来るか分かりませんが、確定拠出年金(401k)の運用は長期運用です。この後も何回も来ると考えた方が自然でしょうね。

一時は日経平均が2万4千円から1万6千円になるなどの影響を受けて大きくマイナスになりましたが、ダウの3万円超えなどの指数の回復によりプラスに転じました。

確定拠出年金(401k)のポートフォリオ(2023年3月末時点)

  1. 海外株90%
  2. 海外債券10%

株式90%と債券10%運用しています。直近の騰落の関係で海外株の比率が高まっていますが、毎月の振り分け自体は「海外9:日本1」の比率です。

また海外の”7″については、アメリカ9・新興国1の内訳です。私は401kについては2040年の人口動態に基づいて投資をしているので、将来的な人口の増加(人口ボーナス)が享受できる国を中心に投資をしたいという思いからこういう比率にしています。

現在の運用進捗(2023年3月時点)

2017年
209万円

2018年
248万円

2019年
300万円

2020年
431万円

2021年
584万円

2022年
603万円

2023年
670万円

会社の制度ですので、入社以来積立を続けていますが、ここでは足元の変化を見ていきたいので2017年からの推移を見ていきます。資産総額は670万円となりました。また元本(会社からの積立+毎月給与天引きで自己積立)の総額は380万円でした。

記憶に新しいところですが契機はコロナショックです。2020年の3月の大きな下落により元本割れの状況になりましたが、私はまだ老後までは期間があるので下落を好機と捉えることができまして、その期間も粛々と積立を行いました。そして現在の株高により2020年以降に資産残高にブーストがかかっている状況かと思います。

コロナウイルスから経済回復がどこまでうまくいくのか、そして株価が今後どう動いていくのか先のことはわかりません。今後指数が下落することもあると思いますが、2040年代までの長旅ですので、当面は現在の運用方針を継続していく予定です。