ここがポイント

- PayPayの売上・営業利益の推移が判明
- 売上は前年比で85億増加の約92億円
- 営業利益は820億円以上の赤字
こんにちわ。こんばんわ。ジョン246(@100man1oku)です。
2020年3月期のソフトバンクグループの連結決算が開示されまして、そこのPayPayの売上と営業利益の推移が出ておりましたので、見てきたいと思います。
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PayPayの売上・営業利益推移
2019年3月期 | 2020年3月期 | 前年比 | |
売上 | 5.95億円 | 91.59億円 | 85.64億円 |
営業利益 | △365.59億円 | △823.34億円 | △456.75億円 |
PayPayの売上と営業利益の推移です。売上は2019年の5.95億円から91.59億円とおよそ85億円の増加。これは一部のPOSレジ連携している加盟店からの手数料収入や広告収入、フリマなどの取引の収益から発生していると思います。
期中の決済回数はおよそ9億回となり、参考程度の情報になりますが1決済あたりの売上は10円程度、1ユーザーあたりの売上は120円程度でしょうか。
一方で営業利益は前年のマイナス365億円からマイナス823億円に拡大。20%還元などの大々的な還元は減ってきましたが、その一方で後述するユーザー数の増加で還元人数が増えたことが要因にあると思われます。
また、引き続き多くの加盟店を獲得していることからも、今だに加盟店の獲得コストがかかっていると思われます。
PayPayの各種KPI(決裁回数・加盟店数・登録者数の推移)
引用:Zホールディングス
次にPayPayの各種KPIを見ていきます。2018年12月末時点の数字は非開示ですが、グラフなどから推計をしております。いまだに倍倍ゲームで伸びている様子が確認できます。
PayPay決済回数の推移
時期 | 回数 |
2018年12月末 | (非開示)推計1,000万回 |
2019年3月末 | 2,160万回 |
2019年6月末 | 4,748万回 |
2019年9月末 | 9,612万回 |
2019年12月末 | 2億8,595万回 |
2020年3月末 | 3億7,500万回 |
2020年6月末 | 4億2,850万回 |
2020年9月末 | 4億8,656万回 |
PayPay加盟店数の推移
時期 | 店舗数 |
2018年12月末 | (非開示)推計2~30万ヵ所 |
2019年3月末 | 50万ヵ所 |
2019年6月末 | 72万ヵ所 |
2019年9月末 | 154万ヵ所 |
2019年12月末 | 185万ヵ所 |
2020年3月末 | 215万ヵ所 |
2020年6月末 | 231万ヵ所 |
2020年9月末 | 256万ヵ所 |
PayPayユーザー数の推移
時期 | ユーザー数 |
2018年12月末 | (非開示)推計2~300万人 |
2019年3月末 | 590万人 |
2019年6月末 | 840万人 |
2019年9月末 | 1,470万人 |
2019年12月末 | 2,243万人 |
2020年3月末 | 2,700万人 |
2020年6月末 | 3,004万人 |
2020年9月末 | 3,246万人 |
PayPay流通総額(GMV)の推移
残念ながら公の資料での開示はありません。
PayPayの1人あたりの月の決済回数(推計)
時期 | ユーザー数 |
2018年12月末 | 月1.3回 |
2019年3月末 | 月0.9回 |
2019年6月末 | 月1.9回 |
2019年9月末 | 月2.2回 |
2019年12月末 | 月4.2回 |
2020年3月末 | 月4.6回 |
2020年6月末 | 月4.8回 |
2020年9月末 | 月5.0回 |
決済回数からユーザー1人あたりの月の決済回数を試算してみました。単純に割り算を行いますと、およそ月4~5回と言うことでまだまだ伸びる余地がありそうですね。
PayPayの売上・営業利益推移(利用者数・決済回数・ユーザー数)まとめ
データを見る限りPaypayはまだ成長の余地がありそうですね。また以前考察した戦略をなぞっているのもポイントです。
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