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【配当株】バフェットも買った日本の五大商社についてサクッと比較・分析

【配当株】バフェットも買った日本の五大商社についての比較・分析5

まさか安倍総理の退陣の翌営業日の市場が、商社祭りになると思いませんでした。

きっかけは「ウォーレン・バフェットが日本の5大商社を5%超買い、さらに9.9%まで買い進める可能性」と言うニュースからです。

バフェットは日本の株に投資していましたが、非上場でした。つまり個人投資家がバフェットと同じ株を買うとするとアメリカ株への投資が中心となり、実際にバフェットを崇拝(否定的な意味はないです)している方はアメリカ株で投資されている方が多いです。

しかし、これを期にバフェットと同じ銘柄を日本株で買うことができるので、一種のターニングポイントになる可能性があると思いました。そこで今回は5大商社についてさくっと解説してみたいと思います。

【比較分析】5大商社(三菱商事・住友商事・三井物産・伊藤忠・丸紅)の株価指標

【配当株】バフェットも買った日本の五大商社についての比較・分析1
画像引用:マネックス証券「銘柄スカウター」より

最初に目がいくのが「低PER・低PBR」です。

まずPERですが日経平均のPERが平均14~16倍程度であることが多いですから、特に成長性は買われていないと言うことがわかります。

次にPBRですが、0.6~0.7倍と1を下回る水準です。一般的にPBR1倍で解散価値とイコールと言われていますので、まずないのですが5大商社が仮に解散した場合は株価よりも保有する資産の方が多いと言う状態です。

最後にこれまで五大商社が置かれていた市場でのポジションですが、配当株と言うくくりが多いように思います。実際に各社の配当利回りは4~6%と上場企業の平均配当利回りである2%を大きく上回っております。

東証の平均配当利回りは何%?上場企業の平均配当利回りの推移東証の平均配当利回りは何%?上場企業の平均配当利回りの推移

商社株が投資家に不人気の理由

  1. 商材が多岐にわたり、何をやっているかわかりにくい
  2. 業績のボラティリティが高く、リスクが多岐にわたる
  3. 労働集約型のビジネスモデル
商社株が投資家に不人気な理由は様々でしょうが大きく分けて3つであると私は考えます。

まず、投資家から見て業績がわかりにくいです。これはしょうがないことなのですが、エネルギーからコンビニの食品まで多くの主に日本の生活に商社が幅広く関わっています。それにより決算を見ても中身が見えにくいのです。

この多岐にわたる商材への関わりは、リスクヘッジができていると考えるかリスクが多岐にわたるか捉え方一つかもしれませんが、少なくとも資源への投資はボラティリティが高く、安定して利益の見込める事業の利益を喰ってしまう可能性があります。

最後に労働集約型のビジネスモデルです。これは次の項でも説明しますが一般的に利益率が低いビジネスモデルでITのような倍々ゲームは期待できません。

【比較分析】5大商社(三菱商事・住友商事・三井物産・伊藤忠・丸紅)の業績比較

会社名売上(20/3)税引き前利益(20/3)
伊藤忠商事10兆9,829億円7,014億円
三菱商事14兆7,797億円6,488億円
三井物産6兆8,850億円5,343億円
住友商事5兆2,298億円2,519億円
丸紅6兆8,276億円1,659億円

次に業績を見ていきましょう。各社とも大きな売上と利益を持っています。しかし利益率はそこまで高くはありません。これは商社が原価率高いビジネスモデルであることが要因です

商社のビジネスモデルはITのように、売上が一定以上超過した場合に利益率が向上するようなモデルの商材は少なく、基本的には売上に対して一定の原価が掛かり続けるモデルです。また、商品を産み出すため一定の投資の継続も必要です。そのため、これだけ高い売上がありながら利益率というのは低めの水準に抑えられています。

五大商社の資源への依存度

【配当株】バフェットも買った日本の五大商社についての比較・分析3

各社とも自社の状況はわかっているでしょうから、特にボラティリティの比較的高い資源については比較的細かく開示しています。

各社の状況を見ると「資源からの脱却を目指す会社」と「資源にこだわる会社」という2極化が見られます。私個人の見解ですが、資源に拘っている代表格は三井物産、非資源に力を入れているのが伊藤忠・住友。三菱は中間くらいのイメージです。

【比較分析】5大商社(三菱商事・住友商事・三井物産・伊藤忠・丸紅)の取り組み・TOPICS

【配当株】バフェットも買った日本の五大商社についての比較・分析4

最後に商社の取り組みの中で私が気になった取り組み・TOPICSについてご紹介します。

三菱商事は再生エネルギーを中心とした電力への投資・買収を継続しておりまして、既に世界で790万kwの発電量を有しています。この事業に関してはストック性が高く、ボラティリティを抑止しやすい事業として注目しています。

伊藤忠商事は報道もたくさんされているので多くの方がご存知のファミリーマートの完全子会社化。中国事業と共に非資源の強化という言葉でくくれると思います。

三井物産は引き続き資源への傾注という側面が強そうです。電力への出資も進めていることから資源の中の収益構造について模索しているように外からは見えます。

住友商事はポートフォリオの入れ替えを進めているとIR資料にありましたが、スーパーやメディア事業などの生活に密着した事業が好調です。(サミットや J:COM)資源への依存度は比較的低いので安定した業績が残せるか注目です。

丸紅は新規事業の育成などがメディアなどに取り上げられたり、去年ぐらいまでは求人を出していたりました。これらの事業が実を結ぶか注目しています。

バフェットも買った5大商社(三菱商事・住友商事・三井物産・伊藤忠・丸紅)のまとめ

バフェットの買付で一躍注目の企業なった総合商社。改めてバフェットの偉大さを感じました。

バフェットは五大商社の買付について

「日本の将来に期待」
「5大商社は世界各地に合弁事業が多数あり、今後さらに増やす公算が大きい。将来的に相互に有益な機会があることを望む」

というコメントをが伝わっていますが、このあたりの続報により、バフェットの投資手法・投資銘柄がより日本で身近になるかもしれませんし、バフェットの投資先に日本の上場企業が加わった≒今後投資対象が増える可能性も0ではないかもしれませんので、改めてバフェットの投資手法について勉強しようと思いました。

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