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中国のXiaomi(小米科技・シャオミ)とは?

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mi=Mobile internet,mission impossible

現在、中国国内で急速に出荷台数を伸ばしており、世界のスマホ市場でも5位まで躍進したXiaomi(小米科技)。中国のジョブズとも呼ばれる代表の雷軍(Lei Jun)により、まだ設立4年少々の若い会社が非常に大きな注目を浴びています。

ということで、本日はXiaomiについて分析してみました。日本株の関連銘柄は不明ですが、シャープの液晶を使っているのはわかっているので上海のシャープがメイン取引先のエクセルなんかは憶測ですが可能性ありそうかなと・・・

企業情報

雷軍
【img via insightchina

代表は雷軍(Lei Jun)。元キングソフトの創業者で2010年に創業。設立して4年半で急速に成長しており、既に売上は2013年の売上は約52億ドルとも言われております。2012年が22億ドル前後のようですので1年で2倍以上に伸びています。

Xiaomiスマホ出荷台数推移

xiaomiスマホ出荷台数推移

2013年にはスマホ販売台数1,870万台を記録。今年は6,000万台、2015年は1.2億台と予測されています。初めて発売したスマホが2011年ですので実質的には3年で世界5位のスマホメーカーになった事になります。

アプローチはAppleそのもの

Xiaomi Foxconn
Xiaomiはインタビューの中で自分たちの事をメーカーとは位置づけておらず、ソフト・企画は自社で行い、設計や製造は外注するというモデルで成り立っています。これはAppleそのものの戦略であり、これらが中国のジョブズと呼ばれる理由でしょうか。

新興国のスマホ市場の急成長(特にロー・ミドルモデル)

では、なぜ急速に成長する事が出来ているのか。ポイントは中国・新興国にあると思います。同社は世界一のスマホ市場(人口も多い)である中国に集中したこと。そして今後の海外進出も新興国に特化している事が他のスマホメーカーと大きく異なる点です。

世界メーカー別出荷台数(2014.2Q Strategy Analytics)

Strategy Analyticsスマホ出荷数(20142Q)

Strategy Analyticsの調査によるとそれを裏付けるように中国メーカーの成長が目立ちますが、その中でも中国に特化しているXiaomiの伸びが顕著です。

既に多くの人が感じていますが、スマホ自体に大きな機能差・性能差というものはなくなっており、特にAndroidであればどのメーカーもそれなりの物を作る事が出来ます。またグーグルも新興国での100ドル以下のスマホを普及させるプロジェクトを推進するなど、それを後押ししている節があります。

そういった背景と「中国」という成長市場に特化して集中的にローエンド・ミドルエンドモデルという切り口で顧客へ提案したことが、わずか4年でXiaomiをここまで成長させた源泉であると言えます。

いよいよ海外で躍進

Hugo Barra
【img via linkedin

Xiaomiは中国でのポジションを確率したことで、徐々に新興国へのアプローチを開始しております。その一環でしょうか、元GoogleのHugo Barraを副代表として迎え入れております。

既にインド・マレーシア・フィリピン・シンガポール・台湾への進出を開始しています。新興国へのアプローチが中心なのはAndroid中心で市場に成長性があり、ローエンドモデルが受け入れられるという、中国での成功モデルがそのまま持ち込めるためでしょう。

中国のXiaomi(小米科技・シャオミ)とは?〜販売戦略編〜

Xiaomiがなぜわずか4年で急成長出来たのか。もちろんたくさんの理由があると思いますが、販売戦略が他のスマホメーカーと大きく異なるという点は見逃せません。

Xiaomiのターゲット

若者中国

Xiaomiはスマホを販売していくにあたり、明確なターゲット戦略を取っているように思います。そして、そのターゲットに対しSNSを中心としたWEBマーケティングを仕掛けています。

中国、そして先進国

どの商材もそうでしょうが、ローエンド・ミドルエンド・ハイエンドと言われる価格帯が存在します。スマホはこれまでAppleなどを始めとしてハイエンドモデルの販売が中心でした。

それらのハイエンドモデルの販売が一巡し、現在はアーリーマジョリティ層の需要喚起に移行しているとして思っているのですが、特に新興国ではこの層へ”価格”というのは大きな武器になります。

若者狙いとSNSによるマーケティング

年配層に比べ相対的にお金がない中で、高いスマホニーズが有るのがこの若年層。またブランドへの憧れもある。その絶妙なタイミングで同社は「ブランド」「価格」充たすスマホを提案しました。そして、そのプロモーションをネット中心に行い、SNSで拡散することで有効なマーケティングを実施しています。

MIUI(Androidベース/実質的なXiaomiのOS)

MIUIのUIとMIUIappmarket
Androidをベースとして、MIUI OSを自社のスマホに搭載しています。特徴としてはiOSのような見た目と独自のアプリマーケットの搭載、そしてOS自体を高頻度のアップデートしている点です。

MIUI専用のコミュニティを用意し、積極的なユーザーからの意見を取り入れています。これらの取り入れによりUIの改良・独自機能そして潜在的な同社のスマホ顧客を獲得しています。

MIUIはAndroidフォーク(※)を活用することで自由な開発とコストダウンを実現しています。それにより開発されたMIUIはXiaomiの競争力の源泉となっています。

※AndroidからGoogleの各種サービスやGoogle Playなどが利用できる「Google Mobile Service」(GMS)を引き算し、自社のサービスを搭載できると考えていただければ。(例:AmazonのFire OS)

Appleをベンチマーク

MIUI
Xiaomiを語る上で外せないがAppleをベンチマークしている点です。ターゲットが若者ですので若者に人気のあるAppleをベンチマークするのは自然ですし、実は効率も良いのだと思います。

少数精鋭のラインナップ

Xiaomiラインナップ
いくつかの派生モデルはあるにせよ、年に1~2モデルの販売しかしていないようです。XiaomiはECによる直接販売が中心ですので少ないラインナップの方が効率的でしょうね。在庫も余分に抱えなくてよいでしょうし、故障時の交換なども楽です。制作も1モデルであればスケールメリットが最大化します。

そしてデザインは言うまでもなくAppleライク。洗練されたデザインを売りにしているようですので、この辺りは一日の長があるAppleを模すことでユーザーへのブランド訴求にもなっているようです。

日本株で関連株は?

いかがでしたでしょうか。この2日間を見るだけでも他のメーカーと異質であることがわかります。同社の躍進については今後もニュースがあると思いますのでウオッチして行きたいと思います。

日本株での関連株は難しいですが、シャープやソニーの液晶・カメラの利用は確認出来ていますので関連と言えば関連か。その他にも中国向けのスマホ部品で売上が急速に伸びている会社は怪しいですね。エクセルなんかは筆頭かと思うのですがどうでしょう。。。