クルーズが運営するファッションEC事業のSHOP LISTが無視できない成長を遂げていそうなので、調べてみました。
結論としてはゲーム事業に隠れていますが、順調な成長を遂げており、ゲーム事業で手垢が付きまくっていることもあり、EC事業が過小評価されているのでチャンスでは?と思います。(金曜日売買しましたが売ってしまいました・・・)
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スタートトゥディ上場時よりはコンディションは良好
流通総額は上場時のスタートトゥデイとほぼ同等です。売上高はクルーズとスタートトゥデイで計上方法が異なります。
前者はTシャツが1,000円で売れれば1,000円で計上しますが、後者の受託販売は1,000円のTシャツが売れた場合はマージン分の売上を立てますのでこれが差分の要因。
当然、利益率で見ると後者の方がよく見えるのは必然ですので、クルーズのEC事業を限界利益率という指標で見るのは危険だと思います。
次に、ECサイトに出店している業者からどれぐらいのマージンを取られているかです。これは想像・推計に頼る他ありませんが、クルーズのSHOP LISTは昨年度15億円の送料負担+19億の広告費を計上しています。
その上で”営業利益”と表現しておりますので、単純計算で売上150億に対して営業利益3億ちょっと+15億+19億で37億前後のマージンがあると推計できます。売上に対してこれは23%程度となります。(画像の★のところです)
余談ですが、スタートトゥデイ方式で表現すると売上37億ぐらいで営業利益3.5億ぐらい。営業利益率は10%ぐらいと見え方が変わってきます。
クルーズは長期的に営業利益率を8%まで引き上げると宣言しておりますが、コスト構造的にコントロールが可能なところに費用がかかっていると考えますので8%の達成は可能と見ます。
過小評価してはいけない資産
クルーズのSHOPリストの今のユーザー数や購入ユーザー数はスタートトゥデイの上場時よりもコンディションは良いです。アプリのダウンロードは1年半で300万と順調な伸びを見せております。
また、クルーズブログのユーザーへのクロスをかけているようですので、この顧客基盤も見逃せません。このクルーズブログの700万という数字は現在スタートトゥデイが展開するアプリと同等です。同様の施策をエニグモも買収をしてまで手がけているので施策の相性は良さそうです。
最後に無視できないのが、ゲーム事業から生み出される潤沢な現金。
80億以上現金があり、キャッシュフロー的に行いにくい施策をどんどん行える状況にあります。大規模なテレビCMや送料無料などのが打てるのもそのためです。
現在の時価総額は、ECで50%近い水準で売上を伸ばしている企業の評価ではないと考えます。
ゲーム事業とEC事業の両方があることでコンマグリット・ディスカウントを受けているように感じますが、隠れ蓑になってECに投資できるこの状態は、いつかアッと言わせる局面がありそうです。
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あんだけ宣伝した任天堂はもっていないのでしょうか?
匿名さん、こんばんわ。持っていません。
まず任天堂ぐらいの出来高・売買代金でこの程度のブログでは影響力は与えられません。
そのため、ブログやTwitterで取り上げても、影響を与えられるものではなく、”宣伝”をした認識はありません。
ちなみにクルーズも持っていません。
はじめまして。
こちらの記事大変参考になりました。
記事内にございます、各社の流通総額はどちらに載っている数字でしょうか。
宜しければ教えてくださいませんでしょうか。
なお私は決算翌日の高値更新は目先無いかなと思い昨日売り建てたのですが、危ないでしょうか(笑)こちらももし宜しければご意見ください、厚かましくて申し訳ございません。
宜しくお願いいたします。
むちょさん
コメントありがとうござます。
各社の数字はそれぞれの会社のIR資料にございますので
そちらを参照ください。
株価についてはわかりませんが、2Qはエレストが昨年ほどいいとは思えず、
昨年のハードルはそこそこ高いと見ます。
時間軸がどの程度かによって評価が変わると思いますので、
ご自身の時間軸でご判断なされた方がいいかと。
お返事どうもありがとうございます。
昨年の今頃のエレストは強かったですものね。
わかりましたm(_ _)m先日の高値を越えればLCすることにします。