Sansanの解約率が驚異的!決して過小評価するべきではない理由

Sansanの解約率が驚異的!決して過小評価するべきではない理由

「早く言ってよ〜」のCMでお馴染みの名刺管理アプリケーションを提供するSansanがIPO後、初めての決算を発表しました。

時価総額1,000億以上あることや VCの売りがまだ控えていることなどもあり個人投資家の間ではネタ程度にしかなっていませんが、私は今回の決算はかなり示唆に富んでいると思います。

少なくともタイムラインの雰囲気に流されて過小評価してはいけないと思いました。

Sansanの主力サービス

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【img via Sansan IR

簡単にSansanの主力サービスを見ていきましょう。名刺を管理するSansanと名刺のSNSであるEightが主力サービスです。前者の毎月の利用料等で売上を立てており、いよいよ投資回収フェーズに入ってきたというタイミングでの上場となります。

Sansanの売上推移

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Sansanの売上推移ですが、右肩上がりに成長中です。年平均成長率は50%を超えて推移。100億円規模となってきました。特に収益を産むフェーズにさしかかってきた名刺管理側が大きく寄与しています。

Sansanの驚異の解約率(チャーンレート)

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Sansanが売上を伸ばしている一つの要因は、この驚異的な解約率の低さです。0.66%という解約率は驚異的です。解約率は定義等により横の比較は難しいもののKDDIの解約率が0.64%ですので、この数字というのはビジネスにおいてインフラと同水準とも言えます。

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同社の解約率の低さには理由が2つあります。1つ目は名刺管理サービスのマーケットシェアが異常に高いこと。調査にもよりもますが8割近いアンケート結果もあります。

その前提がある中で、社会人の方でしたら皆さんご理解いただけると思いますが、一人当たり1,000枚以上名刺を持っているという調査結果もあり、名刺の管理というのはめんどくさいです。

さらにその名刺のスキャンデータを取り込むというのは“非常にめんどくさい作業”であるという点です。一度入れてしまったら、全社員分の名刺を再度スキャンする・・・これは相当な覚悟が必要です。競合は少ない上で、この心理的障壁が同社の解約率を下げている要因の一つに思えます。

2つ目は外部ソリューションとの連携。APIを通じて名刺情報を活かすビジネスソリューションが豊富です。名刺情報というのは総じて企業向けのソリューションのベースになるので名刺情報が整理されているというのは有利。さらに勝手に外部の会社がクロスセルをしてくれて解約率を下げてくれています。これも効果的。

費用対効果を疑問視する声を超えてARPUも向上中

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Sansanの業績の方程式は上記の通りです。一つ前の項目で触れた通り、解約率は低い水準で契約者は上昇中。その上で契約あたりのARPU(月あたりの利用料金)は上昇を続けているのですから、この二つを掛け算すると・・・あとは誰でもわかりますね。

ということで、現在の時価総額を肯定できるかはわかりませんが、日本のなんちゃってSaaSの中では期待が高い良い方だと思います。