新型コロナウイルスが世界的に猛威を奮っています。株価も大きく乱高下を繰り返しつつ下落を続けております。
そういった背景もありまして、実は先週の段階である含み益を全て吹き飛ばしてしまいました。
それは、確定拠出年金(401k)です。
コロナウイルスショック後の確定拠出年金(401k)運用成績
こちらが、私が確定拠出年金(401k)を運用しているサイトで表示されていた資産のキャプチャです。年初では額面で300万円以上あり含み益も最高値で100万円以上ありましたが、今回のこの騒動による下落でその全てを吹き飛ばしました。
これは少々驚きでした。
なぜなら私は入社した時期的も積み立てをするにはある意味良かったからです。私の401kはリーマンショックから4~5年でかなりの安値で積み立てることができました。そんな積み立てと言う視点では恵まれた時期を含めた10年間の積み立ててきた含み益だったからです。
ある程度、下値への耐性はあるだろうと思っていたのですが、今回のコロナショックはその期待を簡単に突き破ってきました。
ちなみに私の会社では、入社年次によって拠出額が変わる仕様になっており、入社10年を過ぎたことで会社が拠出してくれる額が上がりました。そういった事情もあり、直近で高値で新人の頃よりも大きめの金額を積み立てていたことも影響がありました。
しかし、現在は「再び安値で仕込むチャンス」と捉えています。
もしかしたら今後コロナウイルスがさらに大きな影響を与え、”今の株価ですら高値”という可能性もありますが、考え方としては「再び安値で仕込むチャンス」と捉えるようにしています。このような考え方に至った要因は、私が401kの資金を必要とする時期があと何十年か先になるだろうということです。
中には、ちょうど定年などをこの時期に迎え401kの資金が必要なタイミングが今という人もいるでしょう。そういった人には今回の下落は大ダメージになる可能性もありますので少しでも軽微になるような対応をいただきたいと祈るばかりですが、私の資金需要は幸いもう少し先になろうかと思いますので、今回を好機と捉え愚直に積み立てを続けたいと思います。
確定拠出年金(401k)の運用方針を見直す予定
私は入社した段階で、ある程度の方向性を持って401kの運用方針を決めていましたが、今回のコロナショックを受けていくつかの見直しが迫られそうです。
まず、開始時点から計画していたのは以下の2点です。
- 年率1~3%の増加を目指し、その運用を約40年続ける
- 現金での待機資金の割合は極力少なくし、パフォーマンスを最大化する
この方針を立てた理由ですが私が所属している会社では401kの拠出金だけでは、一般的な同じくらいの規模の企業の退職金に大きく劣るため、運用効率(≒パフォーマンス)を最大限高める必要があるだろうという判断をした為です。また妻も同様に401kを運用していますが、私と比べると保守的な指図になっている為、家庭で見た時にはバランスを取る必要がある状況でもありました。
一般的に老後の資金の一つとしての401kですので、引退する時(資金が必要な時)になるべく多くの資金を残しておく必要がありますが、今回のコロナショックは大きな気づきになりました。
それは、もし私が引退するタイミングで今回のコロナショックのようなことが起こった場合、数十年のパフォーマンスが無になってしまう可能性があるということです。
今回はわずか1~2ヶ月で指数が数十%下落しました。そしてその事実は、頻繁にポートフォリオを変更しにくく、空売り等による下落に対するヘッジ手段が少ない401kの運用においてはかなり致命的であるということです。
401kにおいて、今回のコロナショックを極力回避するにはポートフォリオの比率における株式の比率を下げるくらいしか方法がありません。一般的にそれはパフォーマンスにおいてはマイナスに作用することもありパフォーマンスの面においては諸刃の剣です。
当初は、引退ギリギリまで株式比率を高めに設定して引っ張る予定で運用を考えていましたが、流石に今回の件を受けて引退前の5~10年についてはポートフォリオの内訳を徐々に変更する運用に切替る必要があると感じるようになりました。
一般的におそらく引退前の5~10年が複利が効くタイミングで運用の帳尻を合わせる予定でしたが複利がマイナスに効く怖さも感じましたので今後は最後の5~10年についての比率を再考し、老後の資金設計を再考する必要があると今回のコロナウイルス騒動が教えてくれました。
再考した結果などはまた改めてブログなどでも触れていきたいと思います。